2007年01月16日
メタボリックシンドローム(症候群)とは何か
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が原因で「高血圧」、「高血糖」、「高脂血症」などの成人病を併発している状態のことを言います。世界の主要6カ国には、8,600万人近くのメタボリックシンドロームの患者がいると予測されており、先進国では深刻な社会問題と言えます。
日本肥満学会などが2005年4月に公表し、日本国内で使われているメタボリックシンドロームの診断基準は次の通りです。
まず、メタボリックシンドロームでは内臓脂肪の蓄積を重視しており、ウェストサイズが成人男性で85cm、女性で90cm以上の人が対象となります。これが必須の条件です。
次に、成人病の兆候を現わす以下の3項目のうち2つ以上を満たしている人が対象になります。
①高脂血症の判定:トリグリセリド値(中性脂肪)150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL 未満
②高血圧の判定:最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上
③高血糖の判定:空腹時血糖値110mg/dL
メタボリックシンドロームが注目される理由は、成人病が重複して発症すると、ガンに次ぐ死亡原因である心臓病(狭心症、心筋梗塞)や脳梗塞になる確率が極端に高くなるためです。たとえ軽症でも「肥満」、「高血圧」、「高血糖」、「高脂血症」の危険因子を1つ持つ人は心臓病の発症リスクが5倍、2つ持つ人は10倍、3~4つ併せ持つ人ではなんと31倍にもなる、というメタボリックシンドロームの怖さを物語る調査結果が報告されています。
日本の厚生労働省も昨年ごろからメタボリックシンドロームの概念を導入した対策の推進を図っており、各都道府県に対してメタボリックシンドロームの実態把握調査を指示しており、本年から実施されます。
今後、日本国内でもメタボリックシンドロームに関する認識が高まり、生活習慣の改善を中心とした対策が本格的に打ち出されるものと思います。